クロレラは植物性の食品でありながら、動物性食品よりもたんぱく質が多く、その含有量は約60%です。また、植物性の食品ですので野菜などに多い、ビタミン類やミネラル類を含みます。残念ながら、市販されているクロレラを確認するとビタミンCは大変少ないです。しかし、野菜などには含まれないビタミンB12や動物性食品以外にはキノコだけが含むビタミンDを多く含むのが特徴です。
含まれているビタミンだけで考えてみても、クロレラは植物性の食品でありながら、動物性の食品の特徴もある食品であることが特徴だといえます。
また、たんぱく質の含有量が約60%ですので、100g当たりで考えると60gもたんぱく質を含みます。たんぱく質の構成成分はアミノ酸です。たんぱく質の質を示す指標にアミノ酸スコアがあるのですが、クロレラは100となります。この数値は卵や大豆、牛肉、豚肉などと同じです。ただし、このアミノ酸スコアは食品の量に関わらず一定ですので、食品から摂取するたんぱく質の量を示すものではないことに注意が必要です。
各社のクロレラの推奨摂取量は3-6gですので、クロレラの一回当たりの摂取でたんぱく質は1.8-3.6g程度の量となります。この、たんぱく質の量は決して多くはありませんが、食品成分表のささみ ゆでを確認するとたんぱく質は100g当たり29.6gですので、同じ量であればクロレラの方がたんぱく質量が多いことになります。なお、ささみに含まれるビタミン類はクロレラよりも少ないので、栄養素のバランスを考えるとクロレラの方が良いが特徴だといえます。
その他、他の食品と比較してクロレラに含まれる栄養素の種類が多いと示されることがありますが、通常、食品は料理として食べることが多いので、単一の食品の栄養素の数を比較することはあまり意味がないのではと考えます。ですので、栄養素の種類が多いことは特徴とはいいにくいです。
以上が、クロレラの考えられる特徴です。
あなたのからだにいい「食事」を考える情報となりますように。