Rで乱数を取得する方法には、”sample”や”runif”、”.Random.seed”などのコマンドを利用することが考えられます。通常の利用で問題になることは少ないですが、結果は予測可能な擬似乱数です。そこで、手軽に真の乱数を取得できる「random」パッケージがリリースされたので紹介します。
なお、本パッケージはウェブサービスであるrandom.orgにアクセスして、乱数を取得します。便利なパッケージですが、実行にはネット環境が必要です。
random.orgのサイトはこちらから
URL:https://www.random.org/
紹介パッケージのバージョンは0.2.6。R version 4.2.2で動作を確認しています。
パッケージのインストール
下記コマンドを実行してください。
#パッケージのインストール install.packages("random")
実行コマンドの紹介
下記コマンドを実行してください。詳細はコメントまたはパッケージヘルプを確認してください。
#パッケージの読み込み library("random") #指定範囲の数値からn数分をランダム順で「重複あり」の配列 randomNumbers(n = 10, min = 5, max = 20, col = 2, base = 10, check = TRUE) V1 V2 [1,] 15 18 [2,] 15 20 [3,] 17 12 [4,] 6 20 [5,] 16 7 #指定範囲の全数値をランダムに並べた配列 randomSequence(min = 1, max = 50, col = 5, check = TRUE) V1 V2 V3 V4 V5 [1,] 50 39 47 29 7 [2,] 5 33 19 9 6 [3,] 3 18 11 22 12 [4,] 24 16 48 31 20 [5,] 23 40 43 32 10 [6,] 14 34 44 26 25 [7,] 49 38 13 28 27 [8,] 46 36 21 4 17 [9,] 37 45 1 2 15 [10,] 30 35 42 41 8 #n数分の文字,数値を指定した長さで組み合わせた配列 randomStrings(n = 10, len = 10, digits = TRUE, upperalpha = TRUE, loweralpha = TRUE, unique = TRUE, check = TRUE) V1 [1,] "VjvxqS6aU5" [2,] "MebiPmNYZJ" [3,] "IQ7ZzfBv3F" [4,] "NK4E9OMFyu" [5,] "oQyzJWexdE" [6,] "12e3b852sM" [7,] "M23e9bD2kK" [8,] "TJmwLtGrd0" [9,] "SHbRuwXC8x" [10,] "lZqswdZYDk"
少しでも、あなたの解析が楽になりますように!!