t検定などでグループ間の平均に「意味のある差がある」ことを示すことがあると思います。でも、逆に「意味のある差がない」ことを統計的に証明するのは非常に難しいことです。
専門家で多くの議論がなされているようですが、個人的にはグループ間に統計的有意差がないから「グループは同じである」と結論付けて良いのか疑問です。まあ、いろいろな条件はありますが。
そんな問題を解決するかもしれない、同等性検定を実行できる「equivalence」パッケージからtoseコマンドを紹介します。多くのコマンドが収録されていますのでパッケージヘルプで確認してください。
パッケージのバージョンは0.7.2。実行コマンドはwindows 11のR version 4.1.3で確認しています。
パッケージのインストール
下記コマンドを実行してください。
#パッケージのインストール install.packages("equivalence")
実行コマンドの紹介
詳細はコメント、パッケージヘルプを確認してください。
#パッケージの読み込み library("equivalence") #データ例の作成 set.seed(1234) Data1 <- sample(1:5, 10, replace = TRUE) Data2 <- sample(1:5, 10, replace = TRUE) #平均値で同等性を検定:tostコマンド Test <- tost(Data1, Data2, epsilon = 0.2) #標準誤差の差分 Test$se.diff [1] 0.5744563 #tostコマンドで設定した無視する差 Test$epsilon [1] 0.2
少しでも、あなたの解析が楽になりますように!!