ラスタデータは海面温度やデジタル写真、データ分布などの表現に使用される座標と数値をもつデータ形式です。座標と数値をもつ表現にはヒートマップなどがあります。ラスタデータの適切な表現は解釈や物事を伝える上で非常に有用な方法かと思います。
ラスタデータを表現するのに有用な「rasterVis」パッケージを紹介します。海面温度のデータを用意し、今話題のエルニーニョなどを表現してみてはいかがでしょうか。plot3Dコマンドはインタラクティブに回転などが可能です。ぜひ試してみてください。
パッケージのバージョンは0.51.2。実行コマンドはwindows 11のR version 4.1.3で確認しています。
パッケージのインストール
下記コマンドを実行してください。
#パッケージのインストール install.packages("rasterVis")
実行コマンドの紹介
詳細はコマンド、パッケージヘルプを確認してください。
#パッケージの読み込み library("rasterVis") ###データ例の作成##### #rasterパッケージがなければインストール if(!require("raster", quietly = TRUE)){ install.packages("raster");require("raster") } #rasterレイヤーを作成 TESTRaster <- raster(nrow = 100, ncol = 100, xmn = 0, xmx = 900, ymn = 0, ymx = 900) #rasterレイヤーにデータを付与 set.seed(1234) values(TESTRaster) <- sample(c(1:100, 1500, 5000), 100 * 100, replace = TRUE) #切り抜き範囲を指定 CellExtent <- cellsFromExtent(TESTRaster, extent(200, 700, 250, 630)) #範囲をNAで置き換え TESTRaster[CellExtent] <- NA ######## #ラスターデータのプロット:levelplotコマンド #下部のスケール表示:scalesオプション #スケール位置:marginオプション #セル色の設定:par.settingsオプション #rasterTheme, RdBuTheme, BuRdTheme, GrTheme, BTCTheme, PuOrTheme, streamTheme #およびrasterThemeの使用が可能 levelplot(TESTRaster, xlab = "TEST1", ylab = "TEST2", colorkey = TRUE, margin = TRUE, par.settings = rasterTheme(pch = 19, cex = 0.7, region = c("#00bfd4", "#6e5f72"))) #ラスターデータの3Dプロット:plot3Dコマンド plot3D(TESTRaster, col = c("#00bfd4", "#6e5f72")) #ラスターデータの出現数をプロット:histogramコマンド histogram(TESTRaster)
出力例
・levelplotコマンド
・plot3Dコマンド
・histogramコマンド
少しでも、あなたの解析が楽になりますように!!