アカデミック関係者であればAPAスタイルに馴染みがあると思いますが、ウェブに関わる関係者であれば「なんのこと?」と思われるかもしれません。APAスタイルはAmerican Psychological Associationで示された、論文執筆に関する仕様書となります。
Psychologicalと示されているように本来、心理学分野の仕様書ですが「第3者が理解しやすい表現をまとめたもの」であったため、現在は広い学術分野で利用されています。その他に、メジャーな仕様書としてAmerican Institute of Physicsで示されたAIPがあります。
本パッケージでは、APAに準拠した表を作業フォルダにワードで保存します。ぜひ、実行コマンドを試していただければと思います。
パッケージのバージョンは2.0.8。実行コマンドはR version 4.2.2で確認しています。
パッケージのインストール
下記コマンドを実行してください。
#パッケージのインストール install.packages("apaTables") #vctrsパッケージ0.5.2以上が必要 install.packages("vctrs")
実行コマンド
詳細はコマンド、パッケージヘルプを確認してください。
#パッケージの読み込み library("apaTables") #信頼区間をノートに表示:show.conf.intervalオプション;TRUE/FALSE apa.1way.table(data = viagra, iv = dose, dv = libido, landscape = TRUE, table.number = 1, show.conf.interval = TRUE, filename = "One-WayTable.doc") #Two-Way ANOVAの結果をテーブル出力:apa.2way.tableコマンド #解析データフレーム:data #独立変数:iv1,iv2オプション #従属変数:dvオプション #出力ファイルの向き:landscapeオプション;TRUE(横)/FALSE(縦) #テーブル番号を記述:table.numberオプション #信頼区間をノートに表示:show.conf.intervalオプション;TRUE/FALSE apa.2way.table(data = goggles, iv1 = gender, iv2 = alcohol, dv = attractiveness, landscape = TRUE, table.number = 2, show.conf.interval = TRUE, filename = "Two-WayTable.doc") #pearson係数の結果をテーブル出力:apa.cor.tableコマンド #解析データフレーム:data #出力ファイルの向き:landscapeオプション;TRUE(横)/FALSE(縦) #テーブル番号を記述:table.numberオプション #信頼区間をノートに表示:show.conf.intervalオプション;TRUE/FALSE apa.cor.table(data = attitude, landscape = TRUE, table.number = 3, show.conf.interval = FALSE, filename = "CorTable.doc") #d-values for all paired comparisonsの結果をテーブル出力:apa.d.tableコマンド #解析データフレーム:data #独立変数:ivオプション #従属変数:dvオプション #出力ファイルの向き:landscapeオプション;TRUE(横)/FALSE(縦) #テーブル番号を記述:table.numberオプション #信頼区間をノートに表示:show.conf.intervalオプション;TRUE/FALSE apa.d.table(data = viagra, iv = dose, dv = libido, landscape = TRUE, table.number = 4, show.conf.interval = TRUE, filename = "DTable.doc") #回帰分析の結果を出力:apa.reg.tableコマンド #テーブル番号を記述:table.numberオプション LmResult <- lm(sales ~ adverts + airplay, data = album) apa.reg.table(LmResult, table.number = 5, filename = "RegTable.doc")
出力例
出力できるワードのスクリーンショットです。縦線があるように見えますが、実際は横線のみです。
・apa.1way.tableコマンド
・apa.2way.tableコマンド
・apa.cor.tableコマンド
・apa.d.tableコマンド
・apa.reg.tableコマンド
少しでも、あなたの解析が楽になりますように!!