ggplot2の軸を指定した範囲で省略する「ggbreak」パッケージの紹介です。X軸、Y軸どちらも指定した範囲で省略できます。また、省略前後の軸スケールの比率も指定することが可能です。なお、正しいグラフの解釈のためにも各軸の省略範囲や軸スケールの比率は適切に使用しましょう。
パッケージのバージョンは0.0.7。実行コマンドはwindows 11のR version 4.1.2で動作を確認しています。
パッケージのインストール
下記コマンドを実行してください。
#パッケージのインストール install.packages("ggbreak")
実行コマンド
詳細はコマンド、パッケージヘルプを確認してください。
#パッケージの読み込み library("ggbreak") #ggplot2を利用するためにtidyverseパッケージを読み込み #tidyverseパッケージがなければインストール if(!require("tidyverse", quietly = TRUE)){ install.packages("tidyverse");require("tidyverse") } ###オリジナルのプロット#### PlotCol <- ggplot(data = diamonds[1:1000, ], aes(x = depth, y = carat, fill = cut)) + geom_col() + theme_dark() #表示 PlotCol ######## #範囲を指定して軸を省略してプロット:scale_x_break, scale_y_breakコマンド #例ではscale_y_breakコマンドを使用しています #軸の省略範囲を指定:breaksオプション #省略前後の軸スケール比率を指定:scalesオプション PlotCol + scale_y_break(breaks = c(9, 17), scales = 3) #複数の省略範囲を指定 #scale_x_break, scale_y_breakコマンドを複数使用します PlotCol + scale_y_break(breaks = c(2.5, 5.0), scales = 5) + scale_y_break(breaks = c(9, 17), scales = 3) #x軸を指定数で分割してプロット:scale_wrapコマンド PlotCol + scale_wrap(n = 4)
出力例
・オリジナルのプロット
・「scale_x_break」コマンド
・複数の省略範囲を指定
・「scale_wrap」コマンド
少しでも、あなたの解析が楽になりますように!!