よく食事が欧米化し栄養のバランスが崩れていると聞きます。そこで、平成24年度の国民健康・栄養調査の結果を調べてみました。今回の調査のポイントとして「糖尿病有病者と予備群は約2,050万人と推測され、平成9年以降、初めて減少」と示されています。しかし、内容をよく読むと「糖尿病が強く疑われる者の割合は、男性15.2%、女性8.7%であり、平成19年と比べて男性は変わらず、女性は増加している」とあります。もう何だか、減少しているのか、増えているのか分からない報告となっています。
栄養のバランスに話を戻しますと、本報告書内「第54表 栄養素等摂取量の年次推移」があります。その中で1日の総摂取エネルギーのうち、穀物からどのくらいエネルギーを摂ってるか、言い換えれば野菜をどの程度とっているのかの目安となる穀物エネルギー比率が載っていたので一部データを使用しグラフを描いてみました。
これが、グラフです。10年おきのデータとなりますが約20年で14%減少していることが示されています。穀物エネルギー比率は50%が理想的とも言われているます。やはり、野菜からのエネルギー摂取量は減っていて伝統的な日本食が減っていることが予想されます。しかも、報告書では1980年と比べ男性は肥満が約1.6倍に増え、女性はやせが約1.4倍増えていることが示されています。やはり、日本人の食事の質は低下しているようです。
改めて、食事と栄養素の質に気を配らなければと思う次第です。